こんなにある！投資の格言
参考になるのはどれ？

日本語には、古くから伝わる格言がたくさんあります。
どれも、生きていく上で戒めや教訓になることをシンプルにまとめてありますね。
実は投資の世界にもこのような格言があります。
知っておくことで投資をする時のヒントになるのではないでしょうか？

投資の心得

初めて投資をする時は、何をどうしたらいいのかさえわからないもの。そのような時にヒントになる格言です。

卵は一つのカゴに盛るな

卵を一つのカゴに盛っていて、万が一そのカゴを落としてしまったら卵は全部割れてしまいます。それを避けるためには、複数のカゴに卵を分けていれるといいですね。

投資も同じで、一つの資産にだけ集中して投資をするのではなく、分散をして投資をする事でリスクを抑える事ができます。
しかし、やみくもに分散するのではなく、一つの原因に対して違う動きをする資産に分散したり、時間を分散したりする事が大切です。

人の行く裏に道あり花の山

私たちは自分が多数の方にいると安心しがちです。しかし、大勢の人と同じ事をしているだけでは、なかなか成功者にはなれません。

美しい花を求めて山へ行くなら、誰も行かない裏道を行く方がいい。つまり、利益を早く取るためには大勢の人と同じ売買をするより逆の行動をする事が大切、という意味です。

風が吹けば桶屋が儲かる

意外なところに影響が出る事の例えです。

風が吹くと土埃がたち目に入る。そうすると目が悪い人が増える。目が悪い人は三味線を弾いて生計を立てるため、三味線が売れるようになる。三味線を作るには猫の皮がたくさん必要になる。猫が減るとねずみが増え、ねずみは桶をかじるため桶屋が儲かる、という流れです。

何かが起こった時に想像力を働かせてみると、ピンとくる事があるかもしれませんよ。

木を見て森を見ず

小さい事にとらわれて全体を見渡す事ができていないという意味です。

投資の世界でも、一つの銘柄にとらわれて相場全体が見えていない事を言います。日経平均などの相場の流れや、世界ではどのような出来事が起こっているのかなど、視野を広げる事が大切です。

もし、迷ったら・・・

投資を始めたら一喜一憂する事もあるでしょう。そんな時に思い出してみてください。

買いは三日待て

株価が上昇していると、つい急いで買いたくなってしまいます。でも、そんな時こそ冷静な判断が必要です。買った直後に急落する事もあるので、この先も上昇トレンドならば焦らず少し下がった押し目を待つ事もアリですね。

また、この格言はネットショッピングをする時も応用ができますよ。

休むも相場

株式市場は日々値動きしています。それに合わせて株式の売買を繰り返していると、時には冷静な判断ができなくなる事もあるでしょう。そんな時に限って大きな損失を出してしまいがち。
そのような時にはいったん売買を休んで、気持ちを落ち着ける事が大切です。

これは、人間関係や恋愛にも通じるところがありますね。

もうはまだなり、まだはもうなり

もうそろそろ安値だろうと思って買うと下がってしまい、まだ上がるだろうと思って待っていたら急落してしまった、というように、相場の動きは自分の思った通りには動かないものだという事です。

相場に絶対はないので、〇％上がったら売るなど自分なりのルールを決めるのも一つの方法です。

欲張ったら負け！？

投資をしていれば少しでも多くの利益を出したくなるもの。でも、少しずつでも確実に利益を重ねていけるといいですよね。

頭と尻尾はくれてやれ

投資をしていると、殆どの人は一番安いところで買って、一番高いところで売りたいと思うもの。でも、それがわかれば苦労はしませんね。
それならば、確実に利益がとれる部分で売買する方がよい結果を得られるのではないでしょうか。

売り買いは腹八分

この格言には2つの意味が込められています。

まず一つ目は、先ほど紹介した「頭と尻尾はくれてやれ」と同様、相場の底値で買い高値で売ろうという欲を出さないように、という意味です。

そして二つ目は、投資する資金は八分目にとどめ、全財産を投入する事がないようにという意味です。
食事でも美味しいからといってお腹いっぱいになるまで食べず、腹八分目で抑える事が健康の秘訣ですね。投資も余裕をもってする事が大切です。

見切り千両、損切り万両

投資をしていて迷うのは損失が出ている時です。株式投資などにおいて難しいのは、買う時より売る時だと言われています。

含み損を抱えた株式などは、損失が少ない間に見切りをつける事で千両の価値が、損を覚悟で売る事で万両の価値があるという意味です。
〇％下がったら迷わず売る、などルールを決めておけば「きっと戻るはず」という根拠のない願望を持たずに済みますよ。

また、この格言は断捨離にも通じるところがあります。例えば着ることのない洋服を「高かったから」という理由で手放せない場合。フリマアプリなどを利用して換金してしまう方が、クローゼットもスッキリしますよね。

古くから現在まで言い伝えられている言葉には、やはり大切な意味が込められています。
迷った時はぜひ参考にしてくださいね。