共働きだと収入は倍になりますが、つい油断して使い過ぎてしまっていませんか?
子供が生まれる前に少しでも貯金をしておきたいですね。そこで気になるのが他の家庭の貯蓄額。なかなか貯められない人は、他の家庭を参考にしてみませんか?
共働きならどのくらい貯金が普通?
気になる平均貯金額
2019年2月10日
共働きならどれくらい貯金できる?
共働きと言っても、妻が正社員かパートか、また子供がいるかいないかによって、収入や支出は大きく違ってきます。とはいっても、やはり気になるのが共働き家計の平均貯蓄額でしょう。まずは参考程度にみていきましょう。
2人以上世帯の平均貯蓄額は?
平成30年調査の「家計の金融行動に関する世論調査」によると2人以上世帯の平均貯蓄額は、平均値は1,519万円、中央値は787万円となっています。
ここで、平均値と中央値の金額が大きく違う事に気が付くと思います。平均値は合計金額を単純に人数で割った金額です。ですから、もし相続などで多額の金融資産がある人がいたとしたら、平均値はぐーんと上がる場合があります。一方、中央値は金額が小さいものから順に並べた時に、中央に位置する金額です。
平均値、中央値とも、サンプルの数やその時の回答者の状況によって現実とはかけはなれた数字が出ることがあります。 もし参考にするのであれば、まだ中央値の方がリアリティがあるでしょう。
いずれにしてもほとんど貯金が出来ていない、という人は中央値に近づけるように頑張って貯金をしていきたいですね。
共働きなのに貯まらないのはなぜ?
最近では共働きの家庭が増えてきています。
内閣府男女共同参画局「男女共同参画白書」平成30年版によると、共働き世帯は昭和55年には614万世帯だったのが、平成29年には1,188万世帯とどんどん増え、専業主婦世帯の641万世帯を大きく上回っています。
一般的に考えると、共働きの世帯の方が専業主婦の世帯に比べて世帯年収は高く、その分貯金が出来そうな気がしますね。でも、意外と「なぜかわからないけどお金が貯まらない」という人が少なくないようです。
共働きは危機感がない!?
収入が多いのに貯金が出来ないということは、その分支出が多いから。夫と妻に収入があるから、ということで、夫婦ともに「使っても大丈夫」と思い込んでしまっている人が多いようです。実際、自分の収入を多少使ってしまっても、月々の生活費が不足することがないので危機感を感じないで済むのです。
また、夫婦それぞれが何にいくら使っているかをお互いに干渉しない家庭も少なくないようです。「相手が貯めてくれているから大丈夫だろう」という思い込みも貯金が出来ない原因の一つと言えるでしょう。
貯まる家計にするには?
共働き家庭で、最大の貯め時は子供が出来るまでです。この時期に、しっかりお金を貯める仕組みを作ってしまえば、その後子供が出来て妻が産休を取ったり、時短で働くことで収入が減ったりしても慌てずに済みます。
貯まる家計にするために、2つの家計管理のパターンでみていきましょう。
費目分担タイプ
それぞれが費目を分担して、残ったお金はそれぞれが自由に使うというパターンです。夫の収入から光熱費や家賃などを引落し、妻の収入で生活費など現金の支出を管理するというような家計管理が多いのではないでしょうか。
このタイプの場合、誰が何の費目を負担するかがはっきりしているので支出は明確になります。しかし、残ったお金を自由に使えるということで支出が嵩む傾向にあります。通帳に残ったお金を使ってしまうのであれば、 夫、妻共にお小遣いの額を決めて予算化し、余裕があるお金は先取り貯蓄をするようにしましょう。
一人の収入で生活するタイプ
夫の収入で生活し妻の収入はまるまる貯蓄するパターンです。毎月確実に貯蓄ができ、万が一妻が働けなくなったとしても、夫の給料だけで生活ができるので安心です。
このタイプで問題点があるとすれば、妻の名義の貯蓄額はどんどん増えるため、夫のモチベーションが下がる場合があることでしょう。
夫からお小遣いをもらっている場合、お小遣い分は自分の収入から負担し、その分は夫の名義で貯蓄をするなど、夫婦で働くモチベーションを保つ工夫をしてみてください。
また、妻名義の貯蓄は「マイホームのため」「子供の教育費のため」などと 貯める目的を夫婦で明確にし、共有することで、夫婦で頑張って働いて貯めている意識をもつようにしたいですね。
共働き家計で貯まる家計にするためには、「見える化」することが大切です。お互いの収入をどのように使って、何にいくら貯蓄をしていくかを夫婦で共有していくことで、貯まる家計にすることができます。
せっかく共働きで収入が多いのですから、夫婦で協力して効率よく貯めていきましょう!