生理用ナプキン代を節約したい？
お金の問題だけにしない対策がおすすめ

お金の問題で、生理用品を入手できないというニュースを目にするようになりました。毎月かかる生理用品代、少しでも節約したいと思う方もいるでしょう。生理用品代の節約と女性の体の問題を、長期的な目線でとらえて考えてみましょう。

生理用ナプキン代が話題に

無料で配付する取り組みも

コロナ禍をきっかけに、経済的理由で生理用ナプキンを買えない方の話がニュースになりました。5人に1人という決して少ないとはいえない数の方が生理用ナプキンの入手に苦労しているのです。

生理用ナプキンを無料配布する実験も行われ始めていますが、トイレットペーパーのように置いてあって当たり前のときがくるとしてもまだ先になるでしょう。

生理用ナプキンの入手に苦労している方は、予備持ち歩きを忘れた方にも経験があるようにトイレットペーパーを何枚も重ねて代用したり、タオルを利用したりしています。

基本のナプキン節約方法

生理用ナプキンの基本的な節約方法としては、下記が挙げられます。

・1枚あたりの単価が低いナプキンを選ぶ
・小さいナプキンの単価が安いため出血量に合わせて適切に使い分ける
・終わりかけのときなど量が極端に少ないときはおりものシートも使う
・布ナプキンを繰り返し使う

量が多い方と少なめの方、トイレに頻繁に行きやすい仕事の方、そうでない方など、それぞれの置かれた状況でできる対策は変わってきますよね。コロナ禍でリモートワークの時間が増え、布ナプキンを使い始めた方もいるでしょう。

デリケートな部分に使うものですから、節約のためであっても生理用ナプキンを長く取り替えないことは避けたいですね。雑菌繁殖でトラブルが起き治療費がかかってしまっては元も子もありません。

自分の生理について考えてみよう

2時間おきの交換で間に合う？

生理用ナプキン代を考えるときは、適切な枚数を適切な期間で使うことが前提になります。そこでチェックしてほしいのが、自分の生理の出血量に問題がないかということ。

多すぎて夜用ナプキンばかり使っているような方には、その状態を放置していていいのかどうか改めて考えてみてほしいのです。

サイズの大きい生理用ナプキンが販売されているため多くても普通なのかなと思うかもしれませんが、体のバランスがあまりよくないというサインかもしれませんよね。また、交換の頻度もひとつの判断基準となります。量が多いときでも、2時間に1回くらいが正常な交換頻度の目安です。

過多月経かどうか

出血量が多いと貧血になりやすく、それが日常生活に悪影響を及ぼしているかもしれませんよね。

大きいナプキンで何とかなっているからと軽く考えず、1時間に1回の頻度でナプキンを換えないといけないときがある、昼なのに夜用ナプキンを使わないといけないという方は過多月経の可能性も考え、婦人科を受診してみるとよいでしょう。

過多月経のほか生理痛に効果のある漢方薬（保険適用）などを処方してもらえる場合があります。また根本的な体質改善は、長期的には生理用ナプキン代の大幅な節約につながる可能性もあります。

体のバランスと生理の快適さ

体質だけではなく生活習慣も影響

生理が軽い方と重い方では、痛み止め薬を服用するかどうかで金銭的な負担や生活の質も変わってきます。これには体質による違いだけでなく、生活習慣による影響もあるようです。

例えば、冷えやすいタイプで生理のときに腰を温めて楽になる方は、冷え習慣を見直す機会ととらえましょう。足首や腰などを冷やしやすい服装を好んでいないか、浴槽を使わずシャワー浴ばかりしていないかなど。

浴槽を使うと水道代が気になるということであれば半身浴や足浴を試してみるなどの方法もあります。体を冷やすアイスクリームなどは控えめにして、温かい食事を心がけるなどの小さな工夫も大切です。

運動習慣や生理バランスに効くツボなども

普段から運動習慣を持ち血行をよくしておくこともホルモンバランスを整えるために効果的ですが、継続的な習慣にハードルの高さを感じられる方には、気が向いたときにピンポイントでできる対策もおすすめです。

子宮まわりに効くツボを押してみる、自分で押すのが面倒なら手軽に使えるお灸（5分ほど置いておくだけ）を使ってみるなど。スマホの動画視聴の時間を使うなどすれば簡単に日常のすきま時間に取り入れられるはずです。

これらの対策であれば、婦人科にはなかなか足を向けにくいという方にも簡単に始められますよね。重い症状のある方は婦人科受診が望ましいですが、そこまでではないという方であれば、自分でできることから試してみましょう。

生理用ナプキンの節約というと、まず枚数を減らすことに目を向けがちです。しかし、一時的に少しお金がかかっても、根本的な体質改善を目指せば長期的には節約効果が期待できます。体調が改善すれば本業にもよい影響が現れて、収入アップも見込めるかもしれません。自分を大事にしながら、生理用ナプキンとのつき合い方についてゆっくり考えてみてはいかがでしょうか。

※本ページに記載されている情報は2021年4月21日時点のものです。